SDカードの業界団体SD Card Association(SDA)は,米SanDiskのメモリー・カード「TransFlash」をSDAの正式なカード仕様「microSD」として承認した。SanDisk社が米国時間7月13日に明らかにしたもの。これに合わせ,256Mバイト版microSDカードの販売を始めた。

 microSDカードは,米MotorolaとSanDisk社が2004年2月に発表したTransFlashと互換性のある携帯電話機向けメモリー・カード。本体サイズは,縦11mm,幅15mm,厚さ1mm。アダプタを介して,標準的なSDカード・スロットで使える。SDカードおよびminiSDカード対応製品で利用できる。

 なお,TransFlashカードの累積出荷数は500万枚以上という。現在,携帯電話機メーカー大手10社がSanDisk社からTransFlashカードの供給を受けている。これまでに,出荷または発表されたTransFlash対応の携帯電話機は40機種以上ある。

 今後も同社は,既存TransFlash製品系列のサポートを継続する。携帯電話機メーカーや販売店などには,microSDカードへの名称変更を働きかける。

 256Mバイト版microSDカードの価格は,SDカード・スロット用アダプタ込みで44.99ドル。同社は512Mバイト版(69.99ドル)の販売を8月に開始するほか,2005年末までに1Gバイト版を,2006年には2G版を利用可能とする予定。

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