米BEA Systemsは,米カリフォルニア州サンフランシスコで開催中のJava開発者向け会議「JavaOne 2005」においてJava技術のパフォーマンスを向上させる新しい技術について米国時間6月27日に発表した。これには,新しい分析ツール,リアルタイムに近い形でJavaアプリケーションを配備する技術などが含まれる。

 JavaOneの基調講演のなかで,CTOのMark Carges氏はハードウエアとアプリケーション仮想化技術を利用した「Bare Metal」プロジェクトに関しても触れた。これは,プログラムをプロセサ上で直接稼働させることにより,サーバーのJavaアプリケーションを高速化するもの。JRockitのBare Metal版としてリリースが計画されている。

 同日,同社は,JRockitツール戦略の一環として分析ツールのリリースを発表した。同社によれば,Java開発において,小規模なメモリー・リークの分析は困難で経費のかかる課題となっている。同ツールのメモリー・リークを検出する独自の方法により,従来の分析ツールの追加でメモリーを大量に消費したり,別のシステムで問題の再現を試みる必要なくメモリー・リークを記録して場所を突き止めることが可能になると説明している。

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