米Sun Microsystemsは米国時間5月17日に,SOA(サービス指向アーキテクチャ)導入を支援する「SOA Path」を発表した。SOA技術のコンセプトから実装準備にわたるノウハウを提供する。「顧客は,標準規格ベースの実用的な手法によって,Java対応Webサービスを稼働,変更,強化できる」(同社)

 米メディアの報道(internetnews.com)によると,Sun社Java Webサービスおよびツール部門マーケティング担当バイス・プレジデントのJoe Keller氏は,米IBMが提供しているSOA支援サービスとの違いについて次のように述べる。「IBM社の場合,同社グローバル・サービス部門が顧客のSOA導入を行う。当社では,Java対応WebサービスとSAOの構築に最適な手段を顧客に教え,トレーニングする」

 SOA Pathで提供する主なサービスは以下の通り。

・「SOA Jumpstart Workshop」:業務システムのSOA導入における条件,候補アーキテクチャ,インプリメンテーションを測定する。

・「SOA Opportunity Assessment」:SOA導入の勧告やロードマップにより,主要な業務プロセスと社内コンピューティング・アーキテクチャの分析を行う。

・「SOA Proof of Concept」:幅広い業務サービスで再利用可能な主要プロジェクトを特定および検証する。

・「SOA Center of Excellence」:既存のプロセス,プロシージャ,フレームワーク,標準,コンプライアンスの活用および再利用を促進する。

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