米Microsoftのインターネット事業MSNは,アラート自動配信/メッセージング/RSS技術を手がける米MessageCastを買収した。Microsoft社が米国時間5月11日に明らかにしたもの。買収金額など詳しい取引条件については伝えていない。
MSNは,MessageCast社の技術をアラート・サービス「MSN Alerts」で利用している。MSN Alertsは,ニュースや株価,スポーツの試合のスコアといった情報をリアルタイムに配信するサービス。MSN自身のほか,米NBCとMicrosoft社のジョイント・ベンチャである米MSNBC.comや米Fox Entertainment Group傘下の米Fox Sportsなどがコンテンツを提供する。中国語,英語,フランス語,ドイツ語,日本語,韓国語,スペイン語で利用できる。
MSNは2003年にMessageCast社と提携し,MSN Alertsの改良などを行ってきた。「MessageCast社の技術や人的リソース,製品をMSNに取り込んでMSN Alertsを強化し,ユーザーが大切な情報や人物とタイムリにつながり続けることを手助けする」(MSNコミュニケーション・サービス&メンバー・プラットフォーム部門担当副社長のBlake Irving氏)
MSNは「MessageCast社の既存顧客へのサポートを継続させる」としている。また買収後の移行期間中,MessageCast社CEOで共同創設者のRoyal P. Farros氏はMSN Alertsチームと緊密に協力するという。
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