米Microsoftは，インスタント・メッセージング（IM）サービス「MSN Messenger」とブログ・サービス「MSN Spaces」の最新版を世界市場で提供開始した。同社が米国時間4月7日に明らかにしたもの。MSN Messenger 7.0は，ビデオおよび音声機能を備え，パーソナライゼーション機能を強化した。
MSN Messengerは，世界で毎月1億5500万人が利用し，25億件以上のメッセージをやりとりしているという。また，MSN Spacesでは，2004年12月にベータ版を開始して以来，450万以上のブログが開設した。
「世界中の人々は，以前よりも多くの時間をオンラインでのやりとりに費やしている。当社は，ユーザーが最も自分自身に合った方法で感情を豊かに表現できるオンライン接続手段を提供していく」（Microsoft社MSN Communication Services and Member Platform部門コーポレート・バイス・プレジデントのBlake Irving氏）
MSN Messenger 7.0は，Webサイトから入手可能。26カ国語に対応する。音声とビデオが同期したパソコン間のビデオ・チャット「MSN Video Conversation」や，高音質のパソコン間通話を無料で利用できる（一部の市場を除く）。
その他の主な特徴は以下の通り。
・パソコンから携帯電話へのテキスト・メッセージ送信を今春一部の地域で可能にする。受信側がMSN Messengerのアカウントを所持していなくても受信および返信できる。
・アニメーション・アイコンなどで個性を表現するための機能「Winks」「Dynamic Display Pictures」を備える。背景やアイコンを組み合わせた無償のテーマ・パックを用意するほか，サードパーティの有償コンテンツも利用できる。
・検索サービス「MSN Search」との連携機能を追加し，会話しながら即座にキーワード検索を行えるようにした。
・写真共有機能を使って，チャットしながら写真を見せ合ったり，スライドショーを閲覧できる。
・メンバーの名前および接続状況と並んで，挨拶などのメッセージを表示する。また，現在「Windows Media Player」あるいは「iTunes」で聞いてる音楽の曲名を公開することができる。表示された曲名をクリックして，音楽ダウンロード・サービス「MSN Music」に移動し，視聴や購入することが可能。
MSN Spacesの最新版は，15カ国語に対応し，世界30市場で利用可能。ブログを一般ユーザーに公開するか，MSN Messengerのコンタクト・リストに登録している仲間のみに閲覧を限定するか選べる。容量を増加して約750点の写真が保存できるようになったほか，50種類以上の背景を揃えている。
またMicrosoft社は，MSN Spaces向けの「初めての」（同社）広告契約を自動車メーカーVolvo社の北米事業と結んだことを明らかにした。さらに，飲料メーカーSprite社およびスポーツ用品メーカーadidas社ともMSN Messenger向けにブランド・テーマ・パックを提供することで提携を結んだという。
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