米AOL Time Warner傘下のAmerica Online(AOL)は,Windows対応インスタント・メッセンジャの新版「AOL Instant Messenger(AIM)5.5」の配布を始めた。同社が米国時間2月5日に明らかにした。WWWサイトからから無償でダウンロードできる。

 新版では,ビデオ・チャット機能を追加している。同機能は,Windows XPユーザーが利用できる。その他にも,米Appleのビデオ会議向けソフト「iChat AV」との互換性,複数のスクリーン・ネームを管理する機能を提供する。IMで友達をオンライン・ゲームに招く機能も追加された。

 iChat AVとの互換性により,AIMユーザーはMacユーザーとのビデオ・チャットが可能になった。同日,Apple社は,ビデオ会議向けソフトの公開ベータ版「iChat AV 2.1」をリリースしている。同社のWWWサイトからから無償でダウンロードできる。Mac向けAIMクライアントは,ビデオ・チャットはサポートしていない。

 複数のスクリーン名を使い分けるユーザーは,同一のセッションから複数のスクリーン・ネームを管理できるようになった。AIMに1度サインオンするだけで,すべてのスクリーン名,「Buddy List」,アイコン,その他のメッセージング機能をまとめて管理できるようになった。複数のスクリーン名宛てに送られたメッセージは,自動的に1つのAIMアカウントに送信できる。

 また,「AIM Buddy List」のゲーム・ボタンで友達をオンライン・ゲームに招待して対戦できるようになった。対戦中にメッセージの送受信もできる。

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