米AOL Time Warner傘下のAmerica Online(AOL)は米国時間2月3日に,ティーン・エイジャーのインターネット利用を支援するサービス「RED」の提供開始を発表した。同サービスにより,ティーンは,AOLサービスを好みに合わせてカスタマイズできるようになる。

 REDサービスは,同社インターネット・サービスのクライアント・ソフトウエア「AOL 9.0 Optimized」を利用するユーザーが無償で利用できる。ユーザーは,スキン,ツール・バー,Buddy Listなど選んでデスクトップをカスタマイズしたり,好みに合わせてコンテンツを選ぶことができる。

 米Jupiter Researchの調査により,ティーンはインターネット・ユーザーの中で急速に増加している年齢層グループであることが明らかになった。現在,12~17歳の年齢グループは1800万人がインターネットを利用しており,2007年までに2200万人に増加すると予測される。同サービスは,これらの年齢層の獲得を狙っている。

 また,AOLと同社のオンライン調査部門であるDigital Marketing Servicesが全米15都市を対象に行なった調査「Teen Wired」によれば,13~19歳の年齢グループの53%とその親が毎日インターネットを利用していることが明らかになった。73%は週5日以上利用している。

 Teen Wiredの結果,82%が電子メール,72%がインスタント・メッセージング,71%が宿題,65%がオンライン・ゲームにインターネットを利用していることも分かった。また,84%がオンラインで音楽を聞いている。

 同サービスでは,これらティーンのインターネット利用に合わせたサービスとコンテンツを提供する。エンターテイメント,音楽などユーザーの興味に合った情報が毎日デスクトップに届けられ,オンラインの「Lounge」では,インスタント・メッセージング,掲示板,チャットなどのコミュニティ機能を提供する。ユーザーは,プリペイド・カード「AOL Cash Card」を利用して買い物もできる。ツールバーの「My Plastic」でカード残高を参照して,自分で管理ができる。

 また,雑誌,スポーツなどの専用コンテンツとともに,3次元のアクション・ゲーム「FireChild」のオンライン版も用意されている。同ゲームは,高速接続しているREDサービス・ユーザーだけが利用できる。

 REDサービスは,親が子供のネット利用を管理できる「Parental Controls」機能を組み込んでいる。同機能により,親は,子供がAOLサービスを利用できる時間をコントロールできる。また,電子メールの送受信を行える相手や,インスタント・メッセージングの可否,アクセスできるWWWサイトなどを設定できる。子供がAOLサービスを通じてどのようにインターネットを利用したか,また,訪問したサイトなどの詳細なレポートを電子メールで受信できる。

◎関連記事
米AOLが検索サービス「AOL Search」を拡充,オーディオ/ビデオ検索機能などを追加
米AOL,「AOL 9.0 Optimized」と「AOL for Mac OS X」でRealNetworks技術のサポートを拡張
米AOL,有料サービス「AOL Voicemail」と「AOL Call Alert」にスパム電話の削減とプライバシ強化機能を追加
米Dow Jones,米AOLのIM利用者に「Wall Street Journal Online」のコンテンツを配信

発表資料(1)
発表資料(2)