米Microsoftは米国時間4月5日に,通信業界向け統合ソフトウエア・プラットフォーム「Connected Services Framework」の提供を放送および映画制作業界にも拡大すると発表した。「放送および映画制作会社は,デジタル・コンテンツの作成,管理,配信を合理化できる」(同社)

 Connected Services Frameworkはサービス指向アーキテクチャ (SOA) をベースにしており,デジタル資産管理やコンテンツ配信プロセスといったサービスを共有するためのインフラの相互接続性,管理性,拡張性を実現する。XML,SOAP,WSDLなどの標準規格にも対応する。

 Microsoft社は,放送および映画制作会社がConnected Services Frameworkを導入することにより,「制作期間の短縮とコストの削減,従来の技術投資の最大活用,全社的コミュニケーションの向上と情報フローの活性化,制作や業務向け投資の迅速な判断,新たな収入源の確保といったメリットを得られる」と述べている。

 米メディアの報道(internetnews.com)によると,Connected Services Frameworkには,利益管理,セッション管理,ID管理,サービス・カタログ,リソース管理,サービス・ロジック/オーケストレーションの6つのモジュールが含まれる。

◎関連記事
米Microsoft,次世代開発プロジェクトなどビジネス・アプリケーション戦略を明らかに
米Microsoft,「Indigo」の技術評価プレビュ版を公開
独SAP,サービス指向アーキテクチャへの移行を支援するプログラムを発表
「2005年の注目IT分野はアジャイル開発,オープンソース,SOAなど」,米調査
見えてきたIBMのSOA戦略
「Windows XPとMedia 9 SeriesでHD映像のリアルタイム処理が可能に」,米Microsoft
「2008年のデジタルTV出荷台数は2004年の5倍以上に」,米In-Stat/MDRの調査
PtoP業界団体のDCIA,米映画業界団体に協力呼びかけ

[発表資料へ]