米McAfeeは米国時間3月16日,中小企業に向けたセキュリティ管理ツール「McAfee ProtectionPilot」を発表した。セキュリティ・スイート「McAfee SMB Editions」の一部として提供する。

 McAfee ProtectionPilotは,システム内におけるセキュリティ・ソフトのアップデートを自動的に行うため,セキュリティ管理者の手間を省くことができる。また,「Interactive Security Dashboard」を使って,適切なセキュリティ対策を講じていないシステムやユーザーを特定したり,Malware(悪質なプログラム)の感染を検出したりできる。

 McAfee SMB Editionsには,デスクトップやファイル・サーバーをウイルスから守る「McAfee Active VirusScan SMB Edition」と,電子メールのウイルス感染を防止する「McAfee Active Virus Defense SMB Edition」が含まれているが,McAfee ProtectionPilotは両ソフトの管理にも対応する。

 同ツールはさらに,別売りのアドオン「McAfee Anti-Spyware Enterprise」をサポートしており,アドウエア,スパイウエア,ダイヤラ,キー・ロガー,クッキーといった,迷惑プログラム(PUP:Potentially Unwanted Program)の対策を強化できる。

 McAfee社製品マーケティング担当ディレクタのSteve Crutchfield氏は,「ProtectionPilotは,Malwareや不要なプログラムへの対策が手薄になりがちな中小企業に向けた製品」と説明する。「Anti-Spyware Enterpriseにも対応させることで使い勝手を向上し,より多くのユーザーがアドウエアやスパイウエアを防止できるようにした」(同氏)

 ProtectionPilotを組み込んだActive VirusScan SMB EditionとActive Virus Defense SMB Editionは,北米およびEMEA(欧州,中東,アフリカ)で直ちに利用可能。

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