米SonicWALLは、同社のゲートウエイ型のウイルス対策/IPS(侵入防止システム)製品に、スパイウエア対策機能を追加する。社内のクライアント・パソコンがスパイウエアをダウンロードしたり、すでにクライアントに送り込まれているスパイウエアが外部のサーバーに個人情報などを送信しようとすると、これをリアルタイムに検知し、その通信を自動的に遮断する。日本での提供開始時期は4月下旬。

 スパイウエアは、パソコンに記録されたデータをユーザーにわからないように外部に送信するソフト。主に、Webサイトなどが個人情報やアクセス履歴などを収集する目的で利用される。ユーザーがActiveXコンポーネントを導入したり、フリーウエアをインストールした場合に、併せて仕掛けられるケースが多い。

 スパイウエア対策機能を追加するのは、TZ170シリーズとPROシリーズの合わせて8機種。これらをインターネットと社内ネットの出入口に設置すると、通信パケットを常時監視し、スパイウエアのトラフィックがないかをチェックする。対応プロトコルは、HTTP、HTTPS、SMTP、IMAP。現在のところ、約1000種類のスパイウエアを検知できるという。

 価格は、TZ170が3万4000円から。ほかに、1年ごとに同額のライセンスを購入する必要がある。すでに購入済みのユーザーも、ファームウエアを無償バージョンアップすればスパイウエア対策機能を利用できる。

福田 崇男=日経コンピュータ