マカフィーは2月1日,企業向けのスパイウエア対策ソフト「McAfee Anti-Spyware Enterprise Edition」と,ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)方式で提供するウイルス対策ソフト「McAfee Managed VirusScan」を発表した。McAfee Anti-Spyware Enterprise Editionは3月中旬に,McAfee Managed VirusScanは2月1日に発売する。

 McAfee Anti-Spyware Enterprise Editionは,スパイウエアやアドウエア,ダイヤラー,キーロガー,リモート・コントロール・プログラムなど不審なプログラムを検出して,削除するソフト。プログラム本体のほか,レジストリやCookieも調査する。

 ソフトの配布やスパイウエア定義ファイルの更新などを,サーバーによって集中管理できる。管理サーバーは同社のウイルス対策ソフトなどの管理ソフトである「McAfee ePO」または「McAfee ProtectionPilot」を使用する。

 価格は未定だが,「ウイルス対策ソフトのVirusScan Enterprise8.0i(10~20ユーザー時で1ユーザー当たり7010円)の2割程度の価格帯になる」としている。

 McAfee Managed VirusScanは,「McAfee VirusScan ASaP」の後継バージョンで,従来のウイルス対策機能に加えて,バッファ・オーバーフロー対策機能やスパイウエア対策機能も提供する。バッファ・オーバーフロー対策機能は2004年8月に発売したVirusScan Enterprise8.0iに搭載された機能で,Internet ExplorerやWordといった著名なアプリケーションに対する不正な攻撃を遮断できる。

 従来版を利用しているユーザーも,3月以降に新版にアップグレードされる。1ユーザー当たりの年間利用料は8640円(1~25ユーザー時)。

(中田 敦=日経Windowsプロ

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