インターネット・サービス・プロバイダの米Speakeasyは,米Mozilla FoundationのオープンソースWebブラウザ「Mozilla Firefox 1.0」を自社のブロードバンド・サービス向けにカスタマイズして,加入ユーザーに提供する。Speakeasy社が米国時間1月25日に明らかにしたもの。「公式にMozilla Firefox のカスタム・バージョンを採用するブロードバンド・サービス・プロバイダは当社が初めて」(Speakeasy社)という。
Mozilla FirefoxのSpeakeasy版は,Speakeasy社サービス用のインストール・キットにバンドルして,今月より家庭ユーザーに配布する。また,同社WWWサイトから無償で入手することも可能。
ポップアップ広告遮断機能,タブ・ブラウジング機能を備えるほか,プライバシおよびセキュリティ機能を強化し,検索エンジン「Google」を組み込む。
「Mozilla Firefoxの採用は,当社のサービス加入者により良いWebブラウジング体験を提供するための第一歩だ。今後,当社サービスの家庭および企業ユーザー,ゲーム・ユーザーにとって役立つ機能を強化していく」(Speakeasy社会長兼設立者のMike Apgar氏)。今年中に,VoIPサービスやネットワーク・パフォーマンスの向上などを視野に入れた機能拡張を行う計画である。
ちなみにMozilla Foundationは,Mozilla Firefox 1.0が2004年11月にリリースを開始して以来,2000万ダウンロードを突破したことを,同日発表している。
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