米Verizon Communicationsと米Yahoo!は,ブロードバンド・サービスの提供に関する複数年の提携関係に入ったことを,米国時間1月17日に発表した。今夏より,共同ブランドのサービス「Verizon Yahoo!」を,Verizon社のDSLサービス「Verizon Online」と光ファイバ・サービス「FiOS」の利用者に無償で提供する。

 同サービスでは,Yahoo!社のWebポータルのほか、スパム防止機能付き電子メール,Verizon Onlineで利用している電子メール・アカウントへの継続的なアクセス,2GBのストレージ容量を提供する。また,ペアレンタル・コントロール機能を含むセキュリティ・ツール,デジタル写真ツールとデジタル写真の無制限保存,インターネット・ラジオ、ミュージック・ビデオ、ストリーミングなどが利用できる。シングル・サインオンなので,ユーザー名とパスワードを1度入力すればよい。

 Yahoo!社は,DSLおよびFiOSのユーザーが同サービスに切り替えるごとに,ユーザ1人当たりの月額料金をVerizon社より受け取る。一方Verizon社は,Yahoo!社のプレミアム・サービスやオンライン広告/検索サービスから収入を得る。

 「Verizon社のブロードバンド・サービス利用者はもちろん,Yahoo!社のサービス利用者にも売り込む。また,新規顧客の開拓にも力を入れる」(両社)という。

 ちなみに,米メディアの記事(CNET News.com)によると,同サービスでは,Yahoo!ブランドのWebブラウザを提供し、Yahoo!社のWebポータルをデフォルトで利用できるようにするという。

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