米McAfeeが,2004年第3四半期の決算を米国時間10月28日に発表した。売上高は2億2200万ドルで,前年同期の2億2800万ドルから減収となった。会計原則(GAAP)ベースの純利益は1億1800万ドル(希薄化後の1株当たり利益は70セント)で,前年同期は純利益1100万ドル(同7セント)だった。

 非GAAPベースの純利益は3100万ドル(同18セント)。前年同期は2700万ドル(同15セント)。なお,GAAPベースの純利益は,「Sniffer」資産売却による利益1億8900万ドルを含んでいる。

 「当期は全体的な業績が非常に力強く,消費者向けと不正侵入防止製品『IntruShield』の伸びがけん引した。非GAAPベースの営業利益率は前期比2倍以上になった。2005年6月には25%という値を達成できそうだ」(McAfee社会長兼CEOのGeorge Samenuk氏)

 売却したSniffer事業と「Magic」事業を除いた場合,当期の売上高は前年同期比28%増となる。北米(前年同期比17%増収),欧州/中東/アフリカ(同36%増収),アジア太平洋地域(同141%増収),日本(同65%増収),中南米(同37%増収)のあらゆる地域で成長をみせた。

 事業別では,「McAfee Online Consumer」の売上高は同127%増で,会員数が90万3000人増えて計630万人になった。IntruShieldの売上高は同136%増。

 同社は,今後の見通しについても明らかにした。2004年第4四半期の売上高は2億1800万~2億2200万ドルの範囲,非GAAPベースの1株当たり利益は21セント前後と見込む。2005年通期については,売上高が8億2000万~8億5000万ドルの範囲,非GAAPベースの1株当たり利益が1.05ドル前後と見込む。

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