「セキュリティ関連の専門家や製品購入担当者は,米Netegrity,米Symantec,米Juniper Networksとその傘下の米NetScreen Technologies,米RSA Securityといったベンダーを高く評価している」。米TheInfoPro(TIP)が米国時間7月8日に,セキュリティ・ベンダーに対する意識調査の結果を明らかにしたもの。それによると,調査対象者の32%は「セキュリティ・インフラが2005年の最優先課題になる」と答えたという。

 TIP社最高調査責任者(CRO)のDavid Taylor氏は「セキュリティ・インフラの重要コンポーネントを専門的に扱うNetegrity社などや,企業のセキュリティ管理システムに組み込める製品を手がけるSymantec社などが,情報セキュリティ市場で評価が高いベンダーだ」と説明する。

 調査によると,Netegrity社の顧客は今後2年間に同社製品を買い増しする計画を立てていることが分かった。Netegrity社は,シングル・サインオン,認証管理,ユーザー・プロビジョニングの分野で認知度が高い。

 Symantec社は複数分野で高い評価を獲得し,特にセキュリティ・アプライアンス市場では,回答者の52%が「最も購入する見込みが高いベンダー」に挙げた。ただし,セキュリティ専門家は,米Cisco SystemsとイスラエルのCheck Point Software Technologiesを推す人が多かった。

 Juniper社/NetScreen社は,TIP社が算出する顧客満足度を示す指数Promise Index and Fulfillment Indexで1位を獲得。ちなみに2位は米Foundstoneだった。

 RSA社は,ユーザー認証分野で大きなシェアを占めていることから,情報セキュリティ・インフラ分野の拡大による恩恵を受けるという。回答者の62%が,1つ以上の「RSA SecurID」システムを導入していた。

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