米Symantecは2004年4~6月期(2005会計年度第1四半期)の決算を米国時間7月23日に発表した。企業部門からの安定した売上高と予想を上回る消費者部門の業績により,同期は売上高として5億7700万ドルを計上した。前年同期の3億9100万ドルから48%増と大きく成長した。GAAPベースの純利益は,1億3100万ドル(1株当たり利益は37セント)で前年同期の5900万ドル(同18セント)の2倍を上回った。

 売上高を事業別に比較すると,企業向け事業部門が総売上高の48%を占め,前年同期と比べ24%成長した。企業向けセキュリティ部門の収入は前年同期から24%増加し,総売上高の35%を占めた。企業向け管理事業からの売上高は27%増加して総売上高で占める割合が11%だった。サービス事業は14%成長して総売上高の2%を占めた。消費者向け事業部門は,79%増の伸びをみせて総売上高の52%となった。

 地域別にみた場合,国外における売上高は前年同期比51%増加し,総売上高の52%を占めた。最も急成長した地域は日本/アジア太平洋地域で,前年同期から62%拡大した。次いでEMEA(欧州,中東,アフリカ)も49%増加した。北米と中南米を合わせた売上高も43%成長している。

 また同社は,2005会計年度第2四半期(2004年7月~9月期)と2005会計年度通期の見通しを上方修正した。主な内容は次の通り。

・2005会計年度第2四半期の売上高は,前回発表の事前予測から1500万ドル増の5億8000万ドルを見込む。GAAPベースの1株当たり利益は,前回予測から2セント増の34セント。

・2005会計年度通期の売上高は,前回発表の予測から7000万ドル増の24億500万ドルを見込む。GAAPベースの1株当たり利益は,前回予測から11セント増の1ドル48セントと予測する。

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