米Microsoftの事業部門であるMicrosoft Business Solutionsは，中小企業向けのビジネス管理ソリューションの最新版「Navision 4.0」をリリースした。Microsoft社がデンマークのコペンハーゲンで現地時間10月18日に明らかにしたもの。「ミッション・クリティカルなデータを的確に管理し，財務や運営効率を向上したいと考える中小企業に向ける」（同社）
Navision 4.0は，財務，製造，流通，顧客管理，サプライ・チェーン，電子商取引など，ビジネスの合理化を支援する統合ソリューション。中小企業や大企業の子会社／支社／事業部門など，ユーザー約100人までに対応できるという。
新版では，ユーザーが馴染みやすい「Outlook 2003」のインタフェースを採用したほか，メニューをカスタマイズできるようにした。ビジネスに必要なファイルなど，外部リソースへも容易にアクセスできる。また，受注関連機能，主要業績指標（KPI：Key Performance Indicators），分析ツールを強化した。
「SQL Server」の通知機能「Notification Services」を統合し，顧客，従業員，サプライヤなどと，緊密なコミュニケーションが取れるようにした。また，XMLポートを導入したことで，顧客，ベンダー，パートナー企業が使用する他のソリューションとシームレスなやり取りが可能。家具，製造，電子工学といった業界向けテンプレートも新たに用意した。
Navision 4.0の価格は2500ドルから。まず米国，英国，カナダ，オーストリア，ドイツ，アイルランド，オランダ，スウェーデン，南アフリカでリリースし，それ以外の国でも順次出荷を開始する予定。ちなみにNavisionは，Microsoft社が2002年7月に買収したデンマークNavision Software社の製品。
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