米MicrosoftのBusiness Solutions事業部門は,中小企業のニーズに特化したERP製品の新版「Solomon 6.0」をリリースした。同社が米国時間10月4日に発表した。新版では,プロジェクト管理,会計機能を強化しており,分析とレポート機能オプションも追加した。また,8月に発表された同社の企業向けポータル製品の「Microsoft Business Solutions Business Portal 2.5」を通じて使い勝手が改善されているという。

 「新版では,製品のインタフェースおよび統合されたWebベースのデータと機能へのアクセスを強化しているため,ユーザーはビジネス管理の簡略化が図れる。プロジェクトと流通管理向けの新しい機能により,プロジェクト,サービス,流通中心の企業向けの強力で包括的なソリューションとなっている」(同社Microsoft Business Solutions事業部門グループ製品マネージャのEric de Jager氏)

 Microsoft Business Portal 2.5により,ユーザーはこれまで分割されていたプロジェクト,管理,会計タスクを統合する一元的なプロジェクト・デスクトップを構築できる。Solomon 6.0のユーザーは,Microsoft Business Portalを通じてWord,Excel,その他の文書を保存,共有,編集ができるようになる。また,メニュー部分のインタフェースを馴染みのある使い易い環境に改善しているため,トレーニング時間とコストを削減しながら生産性の向上が期待できるという。その他にも,プロジェクト管理と会計機能がさらに改善され,リソースが「Microsoft Solomon Project Controller」内のタスクに割り当てられるようになった。

 新版は,分析とレポート機能のオプションとして「FRx 6.7」を用意する。同製品は,新しい「FRx Report Manager」モジュールとアップデートされた「FRx Currency Translation」モジュールを収録している。また,「Microsoft Office Excel 2003」との統合を強めるとともに,「eXtensible Business Reporting Language(XBRL)2.0」サポートもアップグレードしている。

 Solomon 6.0は,2004年10月に米国とカナダにおいて提供が開始される。価格は,1ユーザー対応の場合4500ドルから。

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