米Microsoftは,小企業向けの業務管理ソフトウエア「Microsoft Business Solutions Small Business Manager 7.5」を米国時間7月21日に発表した。同製品は,小規模な企業向けに特化して開発した統合ソフトウエア。受注,在庫,資産,給料,所得などのさまざまな業務において効率の向上を支援する。

 新版では,強力なレポーティング・ツールを提供しており,柔軟性と統合機能を強化している

 その他の主な新機能は以下の通り。

・受注と在庫管理
ベンダーから顧客への直接配送,請求書の突き合わせ,受注の一部に対する請求書発行,履歴文書の印刷,受注処理,迅速な請求書発行,組み立て部品の予測,在庫リマインダによる在庫不足の回避,存在しないアイテム番号の通知機能を用意。

・固定資産管理
同製品に収録するFixed Assets Suiteは,資産記録の作成,ニーズに合わせた資産記録のカスタマイズ,減価償却の再計算,状況に合わせた最良メソッドの選択,総勘定元帳勘定の自動アップデート機能を提供。

・強力なレポーティング・ツール
FRx Software社からのカスタム財務レポーティング・ツールを追加。企業は,決算報告の連結,再利用可能なテンプレートなどを提供。フォーマッティングの高速化,容易になったプレゼンテーションの作成,インポート,エクスポート機能が提供される。

・給料と所得控除の管理
給料と所得控除の管理機能により,小規模企業は,従業員の記録を効率的に管理できるとともに,源泉徴収の要求に正確かつ迅速に対処できるようになる。また,従業員の報酬の追跡ができ,ADP Payroll Serviceに自動的に接続できる。

・柔軟性と統合機能の強化
新版では,さまざまなタスクがより効率的に処理できるようになった。10ユーザーまでが同時にアクセス可能になり,コンテクト・リスト管理の合理化,固定割り当ての管理,オンデマンドによる日誌の印刷,重要なデータの特定,評価などが可能。

 Microsoft Business Solutions Small Business Manager 7.5は,直ちに利用可能とする。価格は1ユーザー版が995ドルから。10ユーザーまでは,1ユーザーにつき400ドルで追加できる。米国向け給与管理アドオン・スイートは500ドルで購入できる。固定資産管理,レポーティング・ツール向けオプションも用意される。また,トレーニング,サポート,CustomerSourceへのアクセス,製品アップグレードからなる「Foundation Services Plan」は小売価格の18%の価格で利用可能。

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