ソニーとスウェーデンのEricsson社は,両社の合弁会社Sony Ericsson Mobile Communicationsの2004年第3四半期における業績を,現地時間10月14日に発表した。売上高は16億7800万ユーロ(約20億7700万ドル)で,前年同期と比べて29%の増収となった。純利益は9000万ユーロ(約1億1100万ドル)で,前年同期から45%増加した。
税引前利益は前年同期比249%増の1億3600万ユーロ,出荷台数は前年同期比51%増の1070万台だった。日本向けの新たな中上位機種とGSM製品を出荷開始したことで,ASP(平均販売価格)は引き続き上昇した。
日本市場では,NTTドコモが今年7月から開始した「iモード Felica」向けに,「mova SO506iC」を投入した。iモード Felicaは,携帯電話で電子マネーやID認証が利用できるサービスで,ソニーが開発した非接触型のICチップが携帯本体に組み込まれている。
「当期は,GSM対応のメガピクセル・カメラ内蔵携帯電話『S700』や新型スマートフォン『P910』など,数多くの新製品を出荷することができた。当期に販売された携帯電話の60%以上がカメラを内蔵している」(Sony Ericsson社会長のMiles Flint氏)
■業績の推移 ===================================================== 2003年 2004年 2004年 Q3 Q2 Q3 ----------------------------------------------------- 出荷台数(100万台) 7.1 10.4 10.7 売上高(100万ユーロ) 1305 1504 1678 税引き前利益(100万ユーロ) 39 113 136 純利益(100万ユーロ) 62 89 90 =====================================================
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