ソニーとスウェーデンのEricsson社は,両社の合弁会社Sony Ericsson Mobile Communicationsの2003年第4四半期における業績を,現地時間1月19日に発表した。売上高は14億3700万ユーロ(約17億7400万ドル)で,前年同期と比べ16%増加した。純利益は4300万ユーロ(約5300万ドル)。前年同期は6900万ユーロ(約8500万ドル)の純損失を計上していた。

 900万ユーロ(約1100万ドル)のリストラ関連費用を含む税引き前利益は4600万ユーロ(約5700万ドル)となる。

 また,当期の出荷台数は前年同期比13%増の800万台に達した。

 「当期は,各種の新製品をリリースし,GSM市場と日本市場で製品を拡充したことにより,売上高と出荷台数が引き続き成長した」(両社)

 2003年通期の売上高は,前年比12%増の46億7300万ユーロ(約57億7000万ドル)。純損失は8600万ユーロ(約1億600万ドル)で,前年の2億4100万ユーロ(約2億9800万ドル)から大幅に改善した。6300万ユーロ(約7800万ドル)のリストラ関連費用を含む税引き前損失は1億3000万ユーロ(約1億6000万ドル)となる。

 2003年通期の出荷台数は前年比19%増の2720万台。GSM市場向けの出荷台数は同50%増加,日本市場向けは同15%増加した。

 「(前期に引き続き)当期も黒字となり,2003年後半の業績が好調だったことに満足している。当社は2003年前半にリストラ策を実施し,より強固な経営の土台を築いた。2003年後半の成功をもとに発展できることを期待している」(Sony Ericsson社社長の井原勝美氏)

■業績の推移
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                            2002年    2003年   2003年  2002年   2003年
                              Q4        Q3       Q4      通年     通年
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出荷台数(100万台)           7,1      7,1      8,0       22,9    27,2
売上高(100万ユーロ)        1235     1305     1437       4176    4673
税引き前利益(100万ユーロ)   -77       39       46       -291    -130
純利益(100万ユーロ)         -69       62       43       -241     -86
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