米Qwest Communications Internationalは,IPに対応するインタフェース「IP Centrex Prime」によりVoIPサービス・ポートフォリオを拡張することを米国時間10月6日に発表した。IP Centrex Primeは,複数のオフィスやモバイル・ワーカーを抱える企業が,従来のPBX(構内交換機)による接続からVoIPに移行するのを支援する。

 同社によれば,IP Centrex Primeにより,セントレックスまたはPBXネットワークを導入している企業がIPベースの音声データ・ネットワークに容易に移行できるようになる。移行により,企業は装置のコストが削減できるとともに,電話サービスの移動,追加といった管理が簡単になるという。IP Centrex Primeでは,電話転送,通話中着信,3者間通話といった従来のセントレックスの機能をそのまま使うことができる。

 「Qwest社は,企業顧客がシームレスにVoIPに移行するのを可能にするために注力している。『IP Centrex Prime』は,多くの顧客にとって大規模なVoIP戦略における最初のステップとなる」(同社製品マージメント部門担当副社長Scott Simanson氏)

 Qwest社は,同年6月に同社の全米IPネットワークを介して企業向けにVoIPサービス「Qwest OneFlex」の提供を開始している。

◎関連記事
米Cisco,米Bank of AmericaのIP電話移行契約を獲得,IP電話機18万台などを提供
米SBCが米FordのVoIP導入で契約獲得,ミシガン州110カ所の施設が対象
長距離通信大手の米MCIと地域通信大手の米Qwest,地域電話ネットワーク・サービスに関して提携
米Qwest,全米の企業向けにVoIPサービス「Qwest OneFlex」を提供
米Qwestの2004年Q2決算,前年同期比4.3%減収で赤字大幅拡大

発表資料へ