米Qwest Communications Internationalは,2004年第2四半期の決算を米国時間8月3日に発表した。売上高は34億4000万ドル。前年同期と比べ4.3%減少,前期からは約1%減少した。純損失は7億7600万ドル(希薄化後の1株当たり損失は43セント)で,前年同期の6400万ドル(同4セント)から大幅に赤字が拡大した。

 当期は,長距離サービスの収入が前年同期比6%増加した。データおよびインターネット・サービスは,DSLやホスティング・サービスなどが好調だったため,前年同期と比べ約3%の増収となった。

 当期におけるDSLサービスの新規加入者は10万9000人で,総加入者数は85万3000人となった。同社は,2004年末に加入者数が約100万人に達成し,サービス対象地域の約65%の家庭がDSLサービスを導入すると見込んでいる。

 長距離サービスの新規加入者数は73万3000人で,回線総数は410万回線に達した。また同社は過去に発表した長距離回線の総数を修正した。修正後の数値は,2003年第4四半期が220万回線,2004年第1四半期が340万回線である。なおこの修正は売上高には影響しないという。

 また,同社は当期中にコスト改善策の一環として,1550人の従業員削減を行っている。

 ちなみに同社は,PCS周波数免許とネットワーク資産を4億1800万ドルで米Verizon Wirelessに売却することで,合意に達している。当局の承認を得たのち,2004年末~2005年初頭に手続きを完了する予定。

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