米Qwest Communications Internationalは,全米の企業向けにVoIPサービス「Qwest OneFlex」を提供する。同社が米国時間6月23日に発表した。Qwest OneFlexは,7月に西部地域の4都市でサービスを開始し,その後,段階的に全米規模に拡大する予定。同社は,すでにミネソタにおいて一般ユーザー向けにVoIPサービスを提供している。

 同サービスは,同社の全米IPネットワークを介して提供される。企業は,「Qwest iQ Networking」接続により,高速インターネット・アクセスとともにローカル通話,長距離通話が利用できる。顧客は,Webインタフェースを使って,電話会議,新ユーザーの追加,ボイスメールの設定などが容易にできる。同サービスを利用するには,VoIP電話が必要。

 同社は,企業と一般ユーザー向けに高品質で低価格なVoIPソリューションを提供するための基盤を作るために,2年以上にわたり戦略的にVoIP技術を自社の全米ネットワークとローカル・ネットワークに配備してきた。同サービスの提供にあたり,バックオフィス機能に関して米IBMのアーキテクチャ「Service Provider Delivery Environment(SPDE)」を採用する。米Sonus Networksは,米Sylantro Systemsと共同で顧客が必要な機能を選べる技術を提供する。

 同サービスは,同年末までにボルチモア,ボストン,シカゴ,ロサンゼルス,ニューヨーク,サンフランシスコ,シアトル,ワシントンDCを含むおよそ20の都市において提供が予定されている。

◎関連記事
ルクセンブルクSkype,IP電話ソフト「Skype for Linux」のベータ版リリース
英BTのネットワーク切り替え計画,2008年には固定電話回線の大半をIPネットワークに
米Sprintと米IBMが顧客サービスの拡充で協力,提携規模は5年間で数十億ドル
米BellSouth,企業向けVoIPサービス提供に向け独Siemensの製品を採用
米AT&T,アジアと欧州で企業向けVoIPサービスのトライアル

発表資料へ