米SBC Communicationsは,米Ford MotorからIP電話システムに関する契約を獲得したことを米国時間9月21日に発表した。SBC社は今後3年間,ミシガン州南東部にあるFord社の本社と施設で,IP電話の設計,導入,管理を行なう。「プロジェクトが完了すれば,全米最大のIP電話導入事例となる」(SBC社)

 Ford社は,音声,映像,データを扱う複数の通信ネットワークをIPベース・ネットワークに集約する。これにより,ネットワークの運用コストを大幅に削減し,効率を高められるとしている。

 今回のIP電話システムでは,米Cisco Systemsの「IP Communications」をベースとした,SBC社の「PremierSERVsm IP Telephony Advantage」プラットフォームを導入する。110カ所のFord社の施設で,Cisco社製IP電話を約5万台導入することになる。

 ミシガン州ディアボーンにあるFord社のデータ・センターには,SBC社のPremierSERV Managed Careエンジニアが常駐し,IP電話サービスを管理する。さらにSBC社子会社の米Callismaが,Ford社の既存ネットワーク・インフラとIP電話の統合を担当する。

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