米IBMが,ストレージ製品ファミリ「TotalStorage DS Family」と,同ファミリに含まれるエントリ・レベルの中規模システム向けiSCSI対応ストレージ・サーバー「IBM TotalStorage DS300」,2Gバイト・ファイバ・チャネル対応ストレージ・サーバー「同DS400」,中規模ディスク・システム製品系列「同DS4000」を米国時間9月3日に発表した。

 DS300はiSCSIに対応しているため,既存のGビットEthernetを使用してSANを構築できる。3Uサイズのきょう体に,Ultra320 SCSIドライバ,バッテリ・バックアップ対応キャッシュ,冗長性があるホット・スワップ可能な電源を収める。DS400はサイズ3Uのストレージ・サーバー。両製品とも対応OSはWindowsおよびLinux。

 DS300およびDS400の出荷は,シングル・コントローラ・モデルが9月24日に,デュアル・コントローラ・モデルが12月17日の予定。

 両製品の価格は,米メディアの報道(CNET News.com)によると,DS300が2995ドルから,DS400が5254ドルからという。

 DS4000は,これまで「IBM TotalStorage FAStT Storage Server」と呼んでいた製品系列の新名称。最新版のファームウエア「DS4000 Storage Manager V9.1」を搭載し,「処理性能が向上した」(IBM社)。強化した遠隔ミラーリング機能「Global Mirror」および遠隔コピー機能「Global Copy」により,同期または非同期のいずれでもデータのミラーリングが容易になるという。米メディアの報道(CNET News.com)によると,既存の顧客は同ファームウエアを無料でダウンロードし,使用中のシステムに適用できるという。

 DS4000 Storage Manager V9.1は,直ちに利用可能とする。

◎関連記事
ファイバ・チャネルの業界団体が8Gbps接続のロードマップ追加を承認
Serial ATA仕様の業界団体,転送速度3Gbpsの新仕様を策定
「ストレージ・ソフトのサポート・サービス市場,2004~2008年に年平均6.1%で成長」,米IDC
「2004年Q1のストレージ市場,米EMCが米HPから首位の座を奪う」,米IDC調査
「2003年Q4の外付けストレージ市場は前年同期比8.4%成長」,米IDC調査
普及期を迎えたiSCSI,可能性と懸念
ストレージ構築の相反する2つの潮流
「SANではファイバ・チャネルではなくiSCSIが主流になる」,アダプテックCOOが主張

[発表資料へ]