米Cingular Wirelessは,ニューヨークのCingularストアにおいて同社モバイル製品の提供を開始した。同社が米国時間7月27日に明らかにした。都市部におけるすべてのCingularストアに,無線端末「BlackBerry Handheld 6280」「同7280」を始めとする同社の企業向け製品の販売スペースが設けられる。

 RIM社が開発したBlackBerry Handheld 6280と同7280は,同デバイスから職場の電子メールにアクセス可能にするサービス「Xpress Mail」に対応している。Cingularの顧客は,BlackBerryを使って容易に電子メールの添付ファイルを閲覧したり,パソコンとBlackBerry間で電子メールを無線で同期させることができる。3つの周波数帯域を使った通信をサポートしており,電話会議,国際ローミング,データ・サービス,無線インターネット接続の機能を提供する。

 米メディアの報道( CNET News.com )によると,同社は企業向け電子メール・サービスを拡張し,企業のファイアウオールを介して電子メールやドキュメントにアクセス可能にする「Xpress Mail Enterprise Edition」と同社がホストする「Xpress Mail Network Edition」を追加している。価格は明らかにされていない。

 両サービスは,すべての規模の企業に適しており,さまざまなモバイル・デバイスで利用できる。Cingular社は,BlackBerry以外のデバイス向けのサービス提供を狙う。

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