米Cingular WirelessとカナダのResearch in Motion(RIM)は,無線端末「BlackBerry Handheld」の新機種を現地時間2月25日に発表した。新しいモデル「BlackBerry Handheld 6280」「同7280」は,米国におけるCingular社のGSM/GPRSネットワークに対応する。Java対応のBlackBerry 7280は,6万5000色表示可能な高解像度スクリーンを搭載する。同6280はモノクロ・ディスプレイを搭載する。

 新モデルは,3つの周波数帯域(850MHz,1800MHz,1900MHz)を使った通信に対応する。Cingular社米国にが配備する850,1900MHzのGSM/GPRSネットワークを介して音声通信,電子メール,ショート・メッセージング・サービス(SMS),インターネット接続,データ・アクセスが単一のデバイスから実行できる。1800MHzネットワークの国際ローミングにも対応する。

 また,クレードルを使わずに無線で電子メールを同期する機能,添付ファイルのビューア(Word,Excel,PowerPoint,WordPerfect,PDF,ASCII形式などに対応),リモートのアドレス検索機能を提供する。

 新機種は,BlackBerryサービスの「Cingular Xpress Mail」の一部として同社から提供される。Microsoft社のExchangeとIBM社のLotus Domino環境の両方に対応する「BlackBerry Enterprise Server」に接続できる。また,無線インターネット電子メール・サービス「BlackBerry Web Client」に対応しているため,サーバー・ソフトウエアが無くても1台のハンドヘルド機から複数の企業,または個人の電子メール・アカウントにアクセスできる。

 BlackBerry 6280は249ドル,同7280は299ドルで提供される。BlackBerryのXpressMailサービスに登録したユーザーは,追加料金無しでインターネットに接続できる。データ・サービスは,3Mバイトまでのプランが月額29.99ドルから利用できる。

 新しいモデルの詳細は, Cingular社のWWWサイトに記載されている。

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