米Cingular Wirelessは,2004年第2四半期の決算を米国時間7月21日に発表した。売上高は42億ドルで,前年同期の39億ドルに比べ7.3%増えた。税引き前の利益は3億4900万ドルで,前年同期の4億2200万ドルに対し17.3%減。税引き後の利益は3億5100万ドル。前年同期の4億1000万ドルから14.4%減少した。

 営業利益は6億8000万ドルで,前年同期の7億5600万ドルに比べ10.1%減。ただし,前期の5億5900万ドルに対しては22%の増加となった。

 携帯電話/PCSデータ事業の売上高は,前年同期比110%増。テキスト・メッセージング,モバイル・インスタント・メッセージング,モバイル電子メール,呼び出し音ダウンロード,ゲーム,写真付き電子メールの利用が増えた影響という。当期のテキスト・メッセージング利用件数は14億件で,前年同期の70%増に相当する。

 携帯電話/PCSサービス契約者数の純増は42万8000人で,合計2500万人に達した。1ユーザー当たりの平均売上高(ARPU)は50.32ドルで,前年同期比5.3%減,前期比4.9%増。

 「当社は主要事業への注力を維持し,計画を順調に推進し続けることで,目標を達成してきた。加入者が着実に増加し,後払いの小売事業も大きく上昇した。利益の増加も続いている。GSM/GPRSネットワーク・オーバレイの実装作業は,計画より6カ月も早く終えた」(Cingular Wireless社社長兼CEOのStan Sigman氏)

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