英Clearswiftは,スパム・メール対策ソフトウエア「MAILsweeper Business Suite II」を米国時間7月7日に発表した。電子メール管理用の各種機能を備え,「スパム・メールの検出率を高めるだけでなく,誤検出を削減できる」(Clearswift社)
新たにアンチ・スパム・コンポーネント「Personal Message Manager(PMM)」を導入したことで,エンド・ユーザーでもスパム・メールの条件設定などが行えるという。「設定作業を各ユーザーに任せられるので,IT管理者の負担が軽くなる」(同社)
MAILsweeper Business Suite IIは,ポリシー・ツール,ベイズ分類,ヒューリスティック分析,学習技術,スパム情報入手など,複数の手法を利用してスパム・メールをフィルタリングしており,「購入時の設定のままでも検出率は98%」(同社)としている。
Webベースの監視ツール「Report Center」も備え,組織内での電子メールの利用状況を調べることができる。なお同社は,MAILsweeper Business Suite IIの提供開始時期や価格について明らかにしていない。
米メディアの報道(TechWeb)によると,Clearswift社は無料で30日間使える評価版をWebサイトでダウンロード提供している。
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