ルクセンブルクのSkype Technologiesは,Linux向けIP電話ソフトウエア「Skype for Linux」のベータ版を,現地時間6月21日に発表した。同ソフトは直ちに利用可能。同社Webサイトより無償でダウンロードできる。

 同ソフトはglibcとQtライブラリの推奨バージョンを持つLinuxディストリビューションで利用可能。また,KDEおよびGnomeデスクトップ・マネージャに対応する。

 SkypeソフトウエアはPtoP技術を用いたパソコン用IP電話ソフトウエア。Skype Technologies社はほかにも,Windows向けソフト「Skype for Windows」と,PDA向けソフト「Skype for Pocket PC」を提供している。Skypeのユーザーは,オンライン・プレゼンス,コンタクト・リスト,インスタント・メッセージングといった機能を利用できる。また,世界各国のSkypeユーザーと通話できるほか,最大5人と電話会議を行える。

 同社CEO兼共同設立者のNiklas Zennstrom氏は,今回のLinux版リリースについて,「Skypeのベータ版を昨年8月にリリースして以来,Linux版を求めるユーザーが多かった」と説明する。

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