米i2 Technologiesは,同社の過去の会計報告に関する調査で,米証券取引委員会(SEC)と和解し,1000万ドルの罰金を支払うことで合意に達した。i2 Technologies社が米国時間6月9日に明らかにしたもの。i2 Technologies社は,2001年12月31日までの4年間の会計報告の修正を先日発表したが,これについてSECは「連邦証券取引法に抵触する疑いがある」として調査を進めていた。

 i2 Technologies社は,「収益認識の慣習と会計報告の一部に関して内部調査を行った結果,修正が生じた」としている。米メディアの報道(CNET News.com)修正規模は約10億ドルにのぼるという。

 「SECが確認したとする多数の事項について当社は否定も肯定もしていないが,今後の連邦証券取引法への準拠を義務づける排除命令(cease-and-desist order)を受け入れ,罰金を支払うことに同意した」(i2 Technologies社)

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