米Computer Associates International(CA)は,同社の独立取締役のKenneth D. Cron氏を暫定CEOに任命すること米国時間4月26日に発表した。COOにはJeff Clarke氏が任命された。また同日,同社は,2000年度と2001年度の決算修正報告を米証券取引委員会(SEC)に提出したことを明らかにした。

 同社の前会長兼CEOのSanjay Kumar氏は,同社の不正会計疑惑の責任をとって同役職を降板したため,同社は後任者を探していた。Kumar氏は,チーフ・ソフトウエア・アーキテクトとして同社に留まる。

 暫定CEOに任命されたCorn氏は,2002年に同社に入社している。それ以前は,米Vivendi Universal Games社において会長兼CEOを務めた。同社の暫定COOを務めた経験もある。また,米Flipside Networkと米UproarにおいてもCEOを務めた経歴がある。

 COOに就任するClarke氏は,同年CFOとしてCA社に入社した。それ以前は,米Compaq ComputerのCFOを務め,米Hewlett-Packard(HP)との190億ドルの合併において重要な役割を果たし,前年までHP社においてグローバル事業の執行バイス・プレジデントを務めた。

 また,同社が同日SECに提出した修正報告は,監査委員会の調査により,2000年度と2001年度の決算報告において計22億ドルの売上高の算入に問題があったことが判明したことを受けて行なわれた。

 同社は,2000年度の売上高を60億9400万ドルから60億9200万ドルに修正した。純利益や1株あたりの利益には影響しないとしている。2001年度の売上高は,41億9000万ドルから5億5800万ドル増の47億4800万ドルに修正された。純損失は5億9100万ドル(1株当たりの損失は1.02ドル)から3億3300万ドル縮小して2億5800万ドル(同44セント)に修正された。

◎関連記事
米CA,元幹部3人が過去の不正会計で有罪を認める
米CA,元米HP幹部役員のClarke氏をCFOに任命
米CA,デスクトップ管理ソフトを手がける米Miramarを買収

発表資料(1)
発表資料(2)