米Network Associatesは米国時間4月22日,一部資産の売却と社名変更の計画について明らかにした。「今後の事業をセキュリティ製品およびサービスに特化するため」(同社)としている。

 同社は,「Sniffer」ネットワーク管理製品を米Silver Lake Partnersと米Texas Pacific Groupに2億7500万ドルで売却する。

 Sniffer製品事業の売却が完了次第,Network Associates社は社名を「McAfee」に変更する。新会社は,企業向けアンチウイルスおよび侵入防止セキュリティ事業,研究部門McAfee Labs,消費者向けセキュリティ事業で構成する。

 Silver Lake Partners社とTexas Pacific Group社は,買収したSniffer資産をもとに,「Network General」という名称の会社として立ち上げる予定である。Sniffer事業の従業員と管理チームをベースとして,Snifferブランド製品の開発,販売,マーケティング,サポートを手がける。

 またNetwork Associates社は,2004年第1四半期決算の速報値も明らかにした。売上高は2億1700万ドルの見込み。希薄化後の1株当たり利益は,GAAPベースで32セント,プロフォルマ・ベースで10セントとなる見通し。

 同社は数カ月にわたって,コストを削減し収益性を高めるための計画を検討しており,2005年半ばには営業利益率を25%に高めたい考えだ。

 Network Associates社会長兼CEOのGeorge Samenuk氏は,「当社は会社史上最も積極的かつ重要な変換に取り組んでいる。これは,事業を合理化し,収益獲得と成長を加速化することにより,株主価値を高めようとする当社の姿勢を示すものだ」と説明した。「当社はより強力で,より収益性が高く,より競争力のある会社に生まれ変わる」(同氏)

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