米Network Associatesは米国時間4月1日に,ネットワーク侵入検知/防止技術の米IntruVert Networksを買収することで,両社が最終合意したことを明らかにした。買収金額は1億ドル。現金で支払われる。

 IntruVert社は,企業や政府機関向けにネットワーク・ベースの侵入検知/防止装置「IntruShield 4000」と「IntruShield 2600」を提供している。同社が特許を持つ署名解析や異変解析,DoS解析技術を用い,ネットワークのトラフィックを数Gバイト単位で分析する。ネットワーク管理者は,個別のネットワーク環境に応じて,侵入検知ポリシーを細かく調整できるという。

 Network Associates社によると,従来の検知システムは,発生した攻撃を検知することに重点を置いている。「企業は,日増しに複雑になるセキュリティの脅威に対抗するために,攻撃自体を防止できるソリューションを積極的に導入することが重要だ」(同社)

 なお米メディア(CNET News.com)が伝えるところによると,IntruVert Networks社の侵入検知/防止装置は,2004年にNetwork Associates社のネットワーク監視装置「Sniffer」に統合される計画だ。

 また同社は最近,スパム・フィルタリング・ソフトを手掛ける米Deersoftを買収するなど,セキュリティ関連の技術や企業を精力的に買収している。

 買収は,関係当局とIntruVert社株主の承認などを得た後,45日以内に完了する見通しである。

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