米EMCと独Fujitsu Siemens Computersは,両社の戦略的提携を拡張することを現地時間3月11日に発表した。提携の拡張により,Fujitsu Siemens Computers社は,欧州/中東/アフリカ(EMEA)地域において,EMC社のネットワーク対応ストレージ・システムとソフトウエアの全製品ラインを再販できるようになる。また,1997年に締結された再販契約が2008年まで延長された。

 Fujitsu Siemens Computers社は,2年連続でEMC社を「最優秀サプライヤ(Supplier of the Year)」に指名している。両社は,3月18日~24日にドイツのハノーバーで開催されるCeBIT Exhibitionにおいて,データ保護ソリューションなど共同で開発したいくつかの製品のデモを行なう。

 Fujitsu Siemens Computers社は,EMC社のストレージ・システム「CLARiiON」を「FibreCAT」のブランド名で再販している。また,ストレージ・システム「Symmetrix」,ファイル・サーバー「Celerra」,CASソリューション「Centera」,スイッチ「Connectrix」やEMC社のオープン・ソフトウエア・ソリューションを提供している。

 「Fujitsu Siemens Computers社が営業している市場は,EMC社にとって急成長の市場の1つである。両社の戦略的関係は,同市場の成長にとって重要な役割を果たしてきた。EMC社のネットワーク・ストレージ・システムとFujitsu Siemens社のサーバーの組み合わせにより,顧客がライフサイクルを通じて情報の管理を改善できるエンド・ツー・エンドのソリューションを提供してきた。関係の拡張により,引き続き企業の緊急に差し迫った問題の解決を支援できるようになった」(EMC社社長兼CEOのJoe Tucci氏)

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