米Strategy Analyticsは,欧州における家庭内ネットワークに関する調査結果を米国時間3月3日に明らかにした。欧州7カ国においてブロードバンド接続を持つ800世帯を調査した結果,41%が複数のパソコンとその他のデバイスをインターネットに接続していることが明らかになった。このことから,欧州全体では約950万世帯が家庭内ネットワークを導入していると考えられる。同社は,製造業者とサービス・プロバイダは在宅勤務者やオンライン・ゲーマーといった部門をターゲットにした製品を提供すべきとしている。

 家庭内ネットワークは,ノルウェー地域でもっとも普及率が高く52%のブロードバンド・ユーザーが複数のデバイスをインターネットに接続している。フランスにおける割合は12%と低かった。これは,同国の低いパソコン所有率が反映されている。

 「ブロードバンド・ユーザーは,明らかに複数のパソコンとその他のデバイスをインターネットに接続したいと考えている。セットトップ・ボックス,DVDプレイヤ,オーディオ・システム,エンターテイメント・センターといった家電機器がネット対応になる傾向がある。そのため,アプリケーションとサービスの需要が高まってサービス・プロバイダは恩恵を受けられる。しかし,家庭内ネットワークのシンプルさと使いやすさは維持しなければならない」(同社Connected Home Devices Service部門ディレクタのPeter King氏)

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