米In-Stat/MDRは米国時間12月3日,世界インターネット・アクセス機器市場に関する調査結果を発表した。それによると,同市場の出荷台数は,2002年の4億2700万台から年率15.5%増加し,2007年には8億8000万台に増加するという。

 この調査におけるインターネット・アクセス機器とは,パソコン,Tablet PC,PDAなどのパーソナル・コンピューティング装置,インターネット対応の携帯電話やセットトップ・ボックス,白物家電などのインターネット・アプライアンス情報家電(スマート・アプライアンス)を含む。

 2002~2007年にかけて,パーソナル・コンピューティング分野では,ノート・パソコンがデスクトップ・パソコンの約2倍にあたる成長をみせるという。In-Stat/MDR社は「(同期間において)Tablet PCやスマート・ディスプレイの成長率は100%を上回る」と予測している。

 インターネット対応の携帯電話(スマートフォンを含む)は,2003年の出荷台数が4億台に達する見込みで,最新機能を搭載した携帯電話への買い換えが進んでいる。

 その他の主な調査結果は以下のとおり。

・インターネット対応のセットトップ・ボックスは,ブローバンドへの浸透やコンテンツ不足などの課題に引き続き直面する
・スマート・アプライアンス市場は,消費者の認知度不足が成長を妨げている。2002~2007年における白物家電の成長率は95.4%と高いが,規格が不十分な状態であること,さらに製品価格が高いことなどから,出荷台数は比較的低調に推移する

 「インターネット・アクセス機器市場の主力は過去数年間変化していない。ブロードバンドのインターネット利用が急速に増え,デジタル・メディアの認知度も高くなりつつあることから,その重要性は増している」(In-Stat/MDR社業界アナリストのCindy Wolf氏)

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