米Yankee Groupは米国時間9月30日,欧州のインターネット接続に関する調査結果を発表した。1日あたりのインターネット利用時間が3時間を超えるユーザーは,ブロードバンド接続の場合52%,それに対し,ダイヤルアップ接続の場合はわずか26%だった。

 また,欧州の消費者は平均して,テレビの視聴と同程度もしくはそれ以上の時間をインターネットに費やしているという。

 ブロードバンドを利用している世帯は,家庭内ネットワークを利用する可能性が非常に高い。調査によると,複数のパソコンを所有するブロードバンド接続世帯のうち,80%以上が家庭内ネットワークを利用している。ダイヤルアップ接続世帯で家庭内ネットワークを利用している割合は30%。

 Yankee Group社Broadband & Media Europe担当ディレクタのGraham Finnie氏は,「オンデマンド形式の娯楽サービスやブロードバンド・メディア・サービスへの需要は高まりつつあり,業界にとっては重要な商機となる」と語る。

 「欧州における家庭のインターネット接続は,ダイヤルアップからブロードバンドへと急速に切り替わりつつあり,家庭内ネットワーキングも導入が進んでいる。ワイド画面のテレビやデジタル・カメラ,DVDプレーヤなどの購入が急増しており,消費者はこれらを活用するためのサービスやネットワーク機能を求めている」(Finnie氏)

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