米AOL Time Warner傘下のTime Warner Telecomは米国時間1月19日,ハワイ州マウイ島のSheraton Maui Hotelと,光ファイバを利用した音声/データの統合通信サービスで,3年間の契約を締結したと発表した。「ハワイ州で2番目に大きいマウイ島で,高速かつ高品質なサービスを提供する」(同社)

 Time Warner Telecom社は,オアフ島にある4カ所のシェラトン系ホテルにもサービスを提供している。同社はマウイ島でサービスを提供するにあたり,オアフ島の光ファイバ・ネットワークを,マウイ島ワイルクの中央局まで延長した。オアフ島からマウイ島まではOC-48リンクの海底ファイバを108マイル敷き,マウイ島内では60マイルのファイバ・ルートを設置することで,オアフ島と同じ「キャリア・クラス」サービスを実現するとしている。

 「我々の顧客の多くは,ハワイ全島に点在しており,支局も分散している。今回の光ファイバ延長により,音声/データやインターネット・アクセス,都市型Ethernetなど,冗長性と信頼性を兼ね備えたサービスを,マウイ島の顧客に提供できる」(Time Warner Telecom社ハワイ支店ジェネラル・マネージャのGalen Haneda氏)

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