米Cahners In-Statが米国時間8月27日に,「光ファイバ市場は,2001年以降は年平均23%で成長,2005年には約6900万ポートに拡大する」との調査結果を明らかにした。

 ケーブル市場では,従来の銅線ケーブル技術が2005年まで主流技術として市場の大半を占めるが,光ファイバ市場も大きく成長するとIn-Stat社はみる。

 「光ファイバはコストの面からなかなか手が出しにくいという面もあるが,新たなケーブルを敷設する際には,メリットを考えれば光ファイバを選ぶのが間違いなく正解。セキュリティの面でも優れていることから,企業向けネットワークなどで今後導入が大きく拡大していく」(In-Stat社のシニア・アナリスト,Lauri Vickers氏)。

 その他の調査結果は以下の通り。

・企業による銅線技術から光ファイバへ・ケーブルの移行は緩やかなペースで進む。現行のカテゴリ5および同5eのケーブルを利用している企業は期限切れに伴う更新を機に,光ファイバへと移行するところが多いとみられる。2001年に,全LANポートのうち光ファイバが占める割合は11%。2005年には約13%と緩やかに拡大する。

・無線技術の利用が拡大し,デスクトップ・パソコン向けのケーブル利用は全体的に減少していく。LANポートのうち無線技術が占める割合は2001年に1%。2005年には約4%へと拡大する。

・低コストのマルチモード光ファイバが光ファイバ市場の牽引役となる。特に大規模ネットワークでの導入が大きく進む。

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[発表資料へ]
http://www.instat.com/pr/2001/ln0107cf_pr.htm