米Novell，企業Linux向けソフト・スイート「Novell Nterprise Linux Services 1.0」を12月18日にリリース

和田英一

2003.12.17

　米Novellは米国時間12月16日，ファイル，プリント，メッセージング，ディレクトリ，管理サービスをまとめた企業向けLinuxソフトウエア・スイート「Novell Nterprise Linux Services 1.0」のリリースについて明らかにした。12月18日より，認定リセラーおよびソリューション・プロバイダを通じて販売する。「企業は，WindowsからLinuxへの移行，あるいはNetWareサービスのLinuxへの拡大を低コストで実現できる」（Novell社）

　Novell Nterprise Linux Services 1.0は，ドイツSUSE LINUXの「SUSE LINUX Enterprise Server」，米Red Hatの「Red Hat Enterprise Linux」に対応する。

　「Linuxは安定した完成度の高いOSだ。しかし大企業を対象にした最近の調査では，『サポートの不備』『少ない対応アプリケーション』『関連スキルを持つ人材の不足』などが，企業におけるLinuxの普及を妨げているとの意見が挙がった。Novell Nterprise Linux Servicesは，Novell社のサポートと教育およびコンサルティング・サービスなどを組み合わせることにより，このような課題を克服する」（Novell社）

　Novell Nterprise Linux Services 1.0は，主に以下のソフトウエアからなる。

・「Virtual Office」：セルフサービス機能とコラボレーション機能を備えた仮想作業環境を提供。

・「eDirectory」：企業のセキュリティを強化し，管理コストの削減を可能にするハイエンドの認証サービス。

・「Novell iFolder」：安全性を確保しつつ，ユーザーの重要データを追跡する個人ファイル管理。

・「iPrint」：どのマシンからでも簡単に出力できるプリント・サービス。

・「NetMail」：共同作業の生産性を高めるインターネット・メッセージングおよびカレンダ・サービス。

・「iManager」：業務システム管理を簡素化し，コストを低減するWebベースの管理サービス。

・「Novell Resource Management」：「Ximian Red Carpet」をベースにしたLinuxサーバー管理ソフトウエア。

　Novell Nterprise Linux Services 1.0の価格は1ユーザー当たり59ドル。アップグレード・プロテクションまたはメンテナンス契約を結んでいるNetWareユーザーには，無償で提供する。