米Sun Microsystemsは,サーバー用Javaシステム「Java Enterprise System」を高等教育機関向けに廉価で提供する。Sun社が米国時間11月4日に発表したもの。価格は教員/大学職員1人あたり年間50ドル。
個人認証サービス,ディレクトリ・サービス,コミュニケーションやセキュリティ・サービスといった機能のほか,Java対応Webサービス・プラットフォームが含まれる。Java Enterprise Systemのおもな特徴は以下の通り。
・オープンな標準規格のソフトウエア・システムにより,ネットワーク認証,ポータル,コミュニケーション/コラボレーション,アプリケーション,セキュリティなどの機能を備えた,統合ネットワーク・サービスを提供
・新たな手法の開発,テスト,配信,運用により,企業のニーズに合ったソフトウエア,サービス,リソース・プランニングを向上
・ソフトウエア・システム,保守,サポート,コンサルティングなどを単一価格で提供
Java Enterprise Systemは「Java System Portal Server」「同Directory Server」「同Identity Server」「同Web Server」「同Messaging Server」「同Calendar Server」「同Instant Messaging」「同Application Server」などで構成する。
「大手ベンダーの戦略により,教育機関は高価で制約の多いライセンス契約を結ばざるをえない。Sun社は教育機関が求める技術ニーズと,予算面での制約を十分に理解しており,低コストのシステムを提供することで,学校側が適正価格で最適なインフラを実現できるようにする」(Sun Microsystems社Global Education and Research部門バイス・プレジデントのKim Jones氏)
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