米Nielsen//NetRatingsは,インターネット利用に関する調査結果を米国時間10月30日に発表した。調査によれば,オンライン・ショッピングで購入に至るネット・サーファーの割合は,独身者よりも既婚者の方が高い。また,既婚者は,家庭に関連するサイトの訪問に時間をかけているのに対し,独身のネット・サーファーは,インターネットに出会いの場を求めていることも明らかになった。

 電子商取引の活動に関しては,既婚者が独身者を上回っていることが明らかになった。オンラインで購入した既婚者の数は,全体の平均より10%多かった。調査期間において,既婚者のネット・サーファーの52%が購入に至ったのに対し,独身者ではこの割合が47%だった。

 それぞれの購入活動の傾向は,独身者と既婚者の興味を反映している。過去6カ月間において,既婚者のサーファーが購入した製品は,園芸用品,教育系ソフトウエアといった家庭関連の製品だった。独身者の場合,エンターテイメント,金融サービスに集中している。

■表:オンライン指数による独身者と既婚者が購入したアイテムの
トップ5比較(米国,18歳以上)
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独身者が購入したアイテム       既婚者が購入したアイテム
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1 学生ローン                   1 薬/処方薬
2 クレジット・カード           2 ホーム・インプルーブメント
3 ビデオ・ゲーム・カートリッジ 3 コンピュータ・ソフト―教育
4 コンピュータ・ソフト―ゲーム 4 園芸用品
5 音楽CD/テープ                5 おもちゃ/コンピュータ・ゲーム以外
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出典:Nielsen//NetRatings @Plan Fall 2003

 両グループの訪問先を比較すると,実世界における生活様式を反映している。独身者の訪問が多いトップ10サイトの中で,7つのサイトが出会い系のものだった。既婚者が訪れるトップ10の中で6つが家族/子供を中心とするものだった。

 そのほかにも,未婚のサーファーは,既婚のサーファーと比べてオンラインで過ごす時間が長く,訪れるページ数も多いことも分かった。未婚のネット・サーファーは,1カ月に46分以上オンラインで過ごしており,既婚者に比べて70%長い。また,1カ月に訪問するページ数の平均は113ページで,既婚者の216%となっている。

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