米Symantec社は,SSL-VPNアプリケーションを手がける米SafeWeb社を買収したことを米国時間10月20日に発表した。買収価格は2600万ドル。取り引きは現金で行なわれる。

 Symantec社は,2004年第1四半期にスタンドアロン製品としてSafeWeb社のSSLをベースとするVPN技術の提供を予定している。また,次世代の「Symantec Gateway Security Appliance」シリーズにクライアントレスVPN機能の統合も予定している。

 SafeWeb社の「SEA Tsunami」は,SSL-VPNアプライアンス。リモート・ユーザーのコンピュータ上にクライアント・ソフトをインストールする必要なくネットワーク・リソースに安全なリモート・アクセスを与えるもの。リモート・ユーザーは,Web,端末,Outlook,Lotus Notes,レガシーのクライアント/サーバー,電子メール,サーバー,プリンタなどのアプリケーションに安全にアクセスできるようになる。VPNクライアント・ソフトをインストールする必要が無いため,リモート・アクセスの安全性に関わる管理コストと複雑さが大幅に改善される。

 「SafeWeb社のクライアントレスVPN技術を統合することにより,ゲートウェイにハードウエアを追加したり,デスクトップにソフトウエアをインストールする必要が無い包括的なプロテクションを提供可能になる」(Symantec社取締副社長のGail Hamilton氏)

 ファイアウオール/VPNセキュリティ機器を手がける米NetScreen Technologies社も,2週間前にSSLベースのセキュア・ネットワーク機器を提供する米Neoteris社を2億6500万ドルで買収している。

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