セキュリティ製品の開発・販売を行うレインボー・テクノロジーズは10月15日、SSL-VPN装置「NetSwift iGate PRO(写真)」の販売を開始する。USBポートに接続してユーザー認証を行う同社製USBキー「iKey」とパッケージにした。

 SSL-VPN装置は、SSL(セキュア・ソケット・レイヤー)という認証および暗号化の技術を使って、実質的な専用線網を構築するためのゲートウエイ装置のこと。現在主流である暗号技術IPSecを使ったVPN装置に比べて導入の手間がかからないメリットがあり、各ベンダーが相次いで製品を出している。

 iGate Proはユーザーごと、グループごと、担当業務ごとにそれぞれ権限を付与できる機能を持つ。この機能をiKeyと組み合わせることで社員のアクセス権限を管理する機能を強化している。RADIUSなどの認証サーバーと連携して使うこともできる。

 同社の小池康幸営業企画部長は、「USBキーと一緒に使いたいというユーザーのニーズはあり、他ベンダーの中には、USBキーと組み合わせて販売しているところがある。SSL-VPN装置とUSBキーの両方を持つ当社がパッケージにすることでユーザーが導入しやすいようにした」と語る。

 価格は、同時アクセス数が70ユーザーの基本パッケージが380万円。基本パッケージには70個のiKeyが付属する。また基本パッケージだけだと、SSL-VPN経由ではWebアプリケーションしか利用できない。様々なアプリケーションを使えるようにする場合は、オプション・ソフトが別途必要で価格は150万円である。

(鈴木 孝知=日経コンピュータ)