ファイアウォール・アプライアンス(専用機)ベンダーである米ネットスクリーン・テクノロジーズは6日,SSL-VPNアプライアンスのベンダーである米ネオテリスを買収することで合意に達したと発表した。買収額はおよそ2億4500万ドル。SSL-VPNはWebブラウザが備えるSSL(secure sockets layer)機能を使ってVPN(仮想閉域網)を構築する技術である。

 SSL-VPNアプライアンスはファイアウォールのDMZ(非武装地帯)に設置すればよいケースが多いことから,「トータルでソリューションを提供できるため,現状ではネオテリス製品をネットスクリーン製品に移植することはないと聞いている」(ネットスクリーン・テクノロジーズ・ジャパン 代表取締役の原田 英昭氏)。2004年度には,管理ツールでファイアウォールとSSL-VPNの両装置を一元管理できるようにする予定。

(山崎 洋一=日経コミュニケーション)