シマンテックは2002年4月24日,企業向けファイアウォール・アプライアンス「Symantec Gateway Security」(写真上)と,中小規模オフィス向けの「Symantec Firewall/VPN Appliance」(写真下)を6月中旬に販売開始すると発表した。

 Symantec Gateway Securityは,アプリケーション・ゲートウェイ方式のファイアウォール・アプライアンス。IDS(Intrusion Detection System:侵入検知システム),アンチウィルス,コンテンツ・フィルタリング,VPNを統合しており,VPNはIPSecに対応。ユーザごとにインターネットに接続可能なアプリケーションを指定したり,ウィルスの検出強度を変えるといった柔軟な設定ができる。最大8台のクラスタリング構成により,負荷分散と冗長構成が可能になっている。ウィルス定義ファイルと不正侵入検知用データを,最新版を自動的にダウンロードしてインストールする機能を持つ。

 Ethernetポートを4ポート備えており,WAN,社内LAN公開サーバ向けのポートのほか,取引先企業など特定のユーザ用のポートなども設定することができる。きょう体は1Uのラック・マウント型で,ユーザ・ライセンス数により50ライセンスの「5110」(180万円),250ライセンスの「5200」(360万円),ライセンス無制限の「5300」(792万円)と3機種を用意した。

 Symantec Firewall/VPN Applianceは,ステートフル・インスペクション方式のファイアウォール・アプライアンスで,IPSec対応のVPNも標準装備する。ユーザ数の少ない中小規模オフィスを対象とした製品で,スイッチング・ハブを内蔵し,PPPoEにも対応している。シリアル・ポートも装備しており,ダイアル・アップも利用できる。

 3機種あり,いずれもライセンス数は無制限。「100」はWAN側1ポート,LAN側4ポートを備え,価格は12万8000円。推奨ユーザ数は最大15ユーザである。WAN側2ポート,LAN側8ポートを備える「200」は18万5000円で,推奨ユーザ数は最大30ユーザ。200にユーザ数無制限のVPNクライアントを同梱した「200R」が32万円である。外形寸法・重量は,276(W)×145(D)×33(H)mm・1.4kg。

(仙石 誠=日経バイト)