Javaベースのアプリケーション・サーバー「JBoss」を手がける米JBoss Groupは米国時間10月6日,JBossを扱う独立系ソフトウエア・ベンダー(ISV),システム・インテグレータ(SI),システム・ベンダー向けの支援プログラム「JBoss Authorized Service Partners(JASP)」について明らかにした。同プログラムは,2003年秋に運用を開始する予定。

 ISVなどはこの取り組みに参加することで,顧客にJBossのサポート業務を提供する際にJBoss Group社からさまざまな形の支援を得られる。同社は主なサービスの内容として,JBossプラットフォーム向けの基本的な導入/開発サポートと,同社の持つバック・オフィス・ナレッジの再販を用意している。「当社は365日24時間いつでも2時間以内に対応する体制を整えており,最高レベルのサービスを提供できる」(同社)

 ベンダーの規模や所属している「JBoss Certified Consultant(JBoss認定コンサルタント)」の人数によって,プログラムはシルバー,ゴールド,プラチナという3段階のレベルに分ける。参加レベルに応じ,ISVやSIは無償文書/販促素材の利用や,JBoss Gropu社のトレーニング/サポート/コンサルティング・サービスの割引などが受けられる。

 また同社は同日,JBossプラットフォーム上で動作する各種Java関連オープン・ソース技術(Hibernate,JGroups,Tomcat,Javassist,Nukes)に対する開発/サービス・サポートの提供を行うことも明らかにした。

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[発表資料(JASP)]
[発表資料(オープン・ソースへのサポート提供)]