米Borland Softwareが米国時間7月24日に,2003年第2四半期の決算を発表した。売上高は7630万ドルで,前年同期の5970万ドルに比べ28%増,前期の7440万ドルに比べ3%増となった。GAAP(会計原則)ベースの純損失は500万ドル(希薄化後の1株当たり損失6セント)。前年同期は純利益470万ドル(希薄化後の1株当たり利益6セント),前期は純損失1770万ドル(希薄化後の1株当たり損失22セント)だった。

 なおGAAPベースとしない場合,純利益350万ドル(希薄化後の1株当たり利益4セント)となる。同条件の前年同期は純利益620万ドル(希薄化後の1株当たり利益8セント),前期は純利益18万ドル(希薄化後の1株当たり利益0セント)だった。

 「当期の財務状況は硬調だった。GAAPベースとしない条件では,13四半期連続で収益性を確保できた。当社のアプリケーション・ライフサイクル管理プラットフォームの牽引力が強まり,複数製品の契約数を増やせた。厳しい経済状況のなか,顧客はこれまで以上に投資収益率(ROI)を最大化できる手段を求めている。当社のアプリケーション・ライフサイクル管理プラットフォームを使用すれば生産性を向上でき,優れた品質のアプリケーションを迅速に市場投入できるようになる」(Borland社社長兼CEOのDale L. Fuller氏)

 また同社は,2003年第3四半期の業績見通しについても明らかにした。売上高は第2四半期と同水準かやや減少すると見込む。GAAPベースの1株当たり損失は,7セント~5セントの範囲になると予測する。

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